片道30分の絶景ハイキング「五ヶ所浅間山」の駐車場やコースを解説します!-1

片道30分の絶景ハイキング「五ヶ所浅間山」の駐車場やコースを解説します!

掲載日:2022年9月
更新日:2024年2月

ふるさとの富士山『五ヶ所富士』

南伊勢町五ヶ所浦にある『五ヶ所浅間山(せんげんさん)』は、その山姿から『五ヶ所富士』と呼ばれ、三重県の低山ハイキングスポットとして人気です。

登山初心者でも登山口から約30分ほどで登頂することができるうえ、山頂からの五ヶ所湾の眺望がすばらしい。
鳥居越しに望む町の姿と五ヶ所湾は、思わず時間を忘れて見とれてしまうほど。

今回は「三重を撮る写真家・ふがまるちゃん」と、南伊勢町役場公式インスタグラム運営メンバーの皆さん(@minamiisetown_official)と登山に挑戦しました!

愛洲の館に無料駐車スペースがあります
 

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五ヶ所浅間山を楽しむために知っておきたいこと

採らずに撮ろう
豊かな自然が残る山々には四季折々に花を咲かせ、登山者を出迎えてくれる木々や草花が数多く生息しています。そこにある美しさを楽しみましょう。


熱中症対策も忘れずに!
登山には脱水症・熱中症の危険もひそんでいます。暑い夏だけでなく、水分・塩分(ミネラル)の補給はこまめにしっかりと。
※麓にある『愛洲の館』には自動販売機等は設置されていません。


マナーを守って快適登山!
ごみは持ち帰り、火災の原因になるようなものは持ち込まないようにしましょう。もちろんポイ捨ては厳禁です。
また、五ヶ所浅間山の登山道は私有地を通る箇所があります。登山中に出会う人とも気持ちよく交流して、登山を楽しみましょう。


動きやすく乾きやすい服装で
基本の服装は、長袖、長ズボン、帽子、しっかりとした靴、リュックです。その他、ストックや飲み物など、各自が必要なものを持参しましょう。
また、虫除けスプレーを服の上からふっておくと安心です。

いよいよ登山開始!はじまりは愛洲の館から

愛洲の館(あいすのやかた)から切原(きりはら)へ向かって徒歩約5分、登山口への看板がみえてきます。

さらに先に進むと、みかん畑の『けもの止め』が見えてきますので、その手前・左手にある入口看板から山へ入っていきます。
ここからはまるでけもの道のよう。だんだん傾斜がきつくなるので、自分のペースで登るようにしましょう。

山道を抜けると途中で二手に分かれる部分がありますが、左手に進みます(右手にいくと行き止まりです)

白い石段から天空へと続く景色

山頂付近になると白い石段がみえてきます。
ここまできたらあと一息。天空へと続く景色を楽しみながら石段をあがれば、絶景が待っています。

山頂から美しい五ヶ所湾を望む

山頂から眺望する美しい五ヶ所湾と、南伊勢の町並みはまさに絶景!
五ヶ所湾はその形が楓の葉のように見えることから、かつて“楓江湾(ふうこうわん)”とも呼ばれていたそう。

今回は9月下旬の登山で汗をかきましたが、山頂は風もあって気持ちよく過ごせました。
木のベンチも設置していただいているので、ゆっくり休めますよ。

三重県内でも、お手軽に低山登山・低山ハイキングが楽しめるおすすめスポットにぜひ足を運んでみては。

Column

もっと知りたい五ヶ所浅間山-1

もっと知りたい五ヶ所浅間山

富士信仰の表れとして南伊勢町内にも多くの浅間山がありますが、五ヶ所の浅間山は少し特徴的。

この山頂に祀られた浅間碑には、富士山が四方から拝まれることから四面に浅間菩薩を刻んでいます。
また、富士山の噴火で生まれた宝永山をも祀っているなど、他の浅間山では見られない珍しい特色があります。

山頂からの五ヶ所湾の眺望はすばらしく、その景色は富士山に例えるなら駿河湾であるともいわれています。

せっかく来たなら立ち寄りたい!近くにある秘境スポット

  • 提供:三重フォトギャラリー

    切原白滝

    切原白滝は、近くに不動尊が祀(まつ)られていることから「不動滝」とも言われています。
    昔は干ばつが続くとこの滝つぼへ飛び込み、塩で清めて「雨乞い」をしたそう。
    高浜虚子も明治の終わりころ、この滝を訪れたと言われています。また、世界の真珠王「御木本幸吉」が樹木の乱伐を防ぐため、五ヶ所の名所の一つとして、この滝一帯を購入したとも言われています。

    水量が多く、石のベンチに座ってゆっくり滝を眺めることも。
    車を降りてから徒歩1分ほどで滝つぼにつきます。

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  • 峠からの風景1

    剣峠

    伊勢神宮へと続く峠で、カーブも多くアップダウンの激しい山道ですが、素晴らしい景色を望む事ができます。頂上には剣峠のモニュメントと詩碑『野口雨情碑(剣峠)』と小さな池『小次郎池』があり、トレッキングコースの登り口もいくつかあります。

    そのうちの一つである「京路山」の登り口を上がって行くと、途中に大きな展望岩があり、また違った景色が楽しめます。

    更に少し登った所には、伊勢神宮の神宮林との境があり、そこに3mほどの大きな剣の様な形をした『剣岩』が立っています。風化されながらも絶妙なバランスで立っているその姿は実に神秘的です。

    剣峠の名は、若い荒神が天から舞い降り、宝剣を突き立てて霧とともに消え去ったからだと伝わります。
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  • 提供:三重フォトギャラリー

    押渕鬼ヶ城

    押渕には鬼ヶ城と呼ばれるところがあり、そこには鬼が住んでいたと言われる洞穴があります。
    この鬼については様々な言い伝えがあり、「昔ここに一人の賊が住んでいたが、人を食べていた事が分かり、酒に酔って寝ているところを土地の人が焼き殺してしまった」という恐ろしい民話ものこっています。

    白滝や鬼の像があり、苔むした岩と清流がもたらすコントラストが美しいまさに秘境。
    近くを流れる川はとても澄んでいて、川底が見えるほど。

    また、この鬼ヶ城はシダ植物が有名で国の天然記念物にも指定されていて、アツイタやキクシノブなど紀伊半島以南の暖かい所にまれにしか見られないシダ類が11種類も確認されています。
    珍しい間近で地層褶曲を見られるスポットでもあります。
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