朝熊岳道を行く!朝熊山登山&参詣のススメ
朝熊山ってどんなところ
「一生に一度は」と伊勢に憧れ、お伊勢参りが流行した江戸時代。参宮を終えた人々は朝熊山の山上にある朝熊岳金剛證寺(あさまだけこんごうしょうじ)へも参詣するのが習わしでした。
朝熊岳金剛證寺は、昔から伊勢神宮の鬼門を守る寺として「伊勢神宮の奥之院」とも呼ばれ、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭に唄われたと言われているほど、伊勢神宮とともに盛んに参詣されていました。
環境省が展開する「国立公園満喫プロジェクト」の先導的モデルに選定され、世界水準のナショナルパーク化を目指す伊勢志摩国立公園の最高峰である標高555メートルの朝熊山は、日本百景にも選定されており、現在でも参詣や観光を目的にたくさんの人が訪れています。展望台からは、伊勢市、鳥羽市を一望でき、運が良ければ富士山を見ることができます。
今は伊勢志摩スカイラインで山頂まで車でカンタンに行けるようになりましたが、ここでは、昔ながらのお伊勢参りのルートをたどり、いくつかある登山ルートのなかから、朝熊岳道(あさまたけみち)を歩いて登ってみましょう。
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昔ながらのお伊勢参り
古くから伊勢神宮に参拝する人は、まず二見浦で禊(みそぎ)をし、その後、外宮、内宮の順番に参拝、最後に朝熊山の金剛證寺にも参詣するのが習わしであったと言われています。
地元民おすすめのお伊勢参りをしよう朝熊山を楽しむために知っておきたいこと
採らずに撮ろう
朝熊山には「朝熊七草」と呼ばれる植物をはじめ、四季折々に花を咲かせ登山者を出迎えてくれる木々や草花が、数多く生息しています。そこにある美しさを楽しみましょう。
熱中症対策も忘れずに!
水分・塩分(ミネラル)の補給はこまめにしっかりと。夏の登山には脱水症・熱中症の危険もひそんでいます。登山中の飲み物はミネラルを含んだスポーツドリンクがおすすめ。
※山上広苑の売店には自動販売機が設置されています。
マナーを守って快適登山!
ごみは持ち帰り、火災の原因になるようなものは持ち込まないようにしましょう。もちろんポイ捨ては厳禁です!登山中に出会う人とも気持ちよく交流したいものです。
動きやすく乾きやすい服装で
基本の服装は、長袖、長ズボン、帽子、しっかりとした靴、リュックです。その他、ストックや飲み物など、各自が必要なものを持参しましょう。
朝熊岳道10のチェックポイント
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1.町石&お地蔵さん
もっと見る町石とは、朝熊岳道の登山道に道しるべとして建てられた石柱(1町あたり約109m)のことです。
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2.十町橋・ケーブルカー跡
もっと見る朝熊岳道の中腹にある通称「十町橋」は吹き渡る風が気持ち良い絶景ポイント。大正時代、この下には当時東洋一を誇るケーブルカーが通っていました。
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3.向こうが見える木
もっと見る朝熊岳道の十五町あたりの道の中央にそびえる山桜の木。
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4.二十二町朝熊峠見晴
朝熊岳道の終点、二十二町にある朝熊峠見晴台。朝熊岳道の森を抜けるとパッと広がる景色が山登りのご褒美。もっと見る -
5.朝熊岳金剛證寺 卒塔婆
もっと見る朝熊岳金剛證寺の奥の院へ続く参道には、供養のための巨大な卒塔婆が立ち並ぶ不思議な光景が広がります。
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6.朝熊山経塚群
もっと見る経塚とは仏教の経典を写して陶器などの筒に入れて土中に納めた遺跡のこと。
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7.朝熊岳金剛證寺 連間の池 太鼓橋
もっと見る朝熊岳金剛證寺の境内でまず目を引く、印象的な大きな池と赤い太鼓橋です。
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8.天空のポスト
もっと見る伊勢志摩スカイライン展望台に設置された、その名も「天空のポスト」。もちろん郵便の集荷が行われます。
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9.朝熊山上広苑のハンモック
もっと見る澄んだ空気、青空の下、ハンモックでゆらゆら。
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10.朝熊山頂展望足湯
もっと見る朝熊山頂にある展望足湯に浸りながら、ゆったりした気分で眺望が楽しめます。効能は「心のやすらぎ」です。
朝熊ヶ岳参詣マップ
低山とはいえ、登山であることをわすれずに!
朝熊ヶ岳参詣マップなど、お役立ち情報をダウンロードできます。
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「参宮バス」(スカイラインルート)好評運行中!!(運行日限定)
登山はちょっと…という人や、登山で疲れた人は「参宮バス」をご利用ください。
「五十鈴川駅前」「浦田町(おはらい町 浦田町側出口すぐ)」と「山上広苑」「金剛證寺」の間を1日5往復(運行日限定)、約20~25分で結んでいます。
詳しくは公式サイトでご確認ください。