古き良き風景を撮る
伊勢志摩では古き良き時代の日本の情景と出会えます。
車を下り、カメラ片手にぶらり歩いてみましょう。
海女さんに会えるふるさと
2000年以上続く、伊勢志摩に生きる海女の歴史に触れよう
鳥羽・志摩の海沿いでは、海女たちが素潜りで漁をする光景が見られます。
2000年以上つづく伊勢志摩の海女漁。今は観光ポスターなどで見かけるような白い磯着姿ではなく黒のウェットスーツですが、「ヒュー、ヒュー」と沖から聴こえる海女の磯笛の音色は変わりません。
浜には漁の前後に暖をとるための海女小屋(地元では「かまど」と呼ぶ)が建っており、最近ではこの小屋を利用して、現役の海女たちと一緒に囲炉裏をかこみ魚貝のランチを楽しむ「海女小屋体験」(要予約、有料)が大人気。
海女さんたちは気さくに漁や日常について話を聞かせてくれ、いわゆる観光スポットにはない、素のままの伊勢志摩の魅力にふれることができるようになっています。
お伊勢さんの鳥居前 おはらい町・おかげ横丁
情緒あふれる町なかで、伊勢の名物を楽しもう
内宮の鳥居前・おはらい町の賑わいの中を歩いていると、伊勢神宮へのおかげ参りブームが起こり、全国から数百万という人が押し寄せた江戸時代にタイムスリップした気分になります。
五十鈴川に沿って約800m続く石畳の通りには、江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現され、食事処や土産物店のほか、銀行や郵便局までもが木造で統一されているのもさすがお伊勢さんのまち。
その真ん中に位置するおかげ横丁には”美味し国・三重“を代表するような店が軒を連ね、老舗の味から名産品までが一堂に集います。
伊勢の名物・赤福餅を伊勢茶と共にいただいたり、伊勢うどんで小腹を満たしたり、土産物のショッピングも楽しめます。
伊勢の台所 河崎の町並み
伊勢参りの人たちの食料や日用雑貨を扱う問屋街だった場所
伊勢観光といえば内宮、外宮かいわいが定番ですが、外宮から1km、昼も夜も楽しめる町・勢田川沿いの河崎へ。
黒塗りの蔵が建ち並ぶ河崎は江戸から明治にかけて問屋街として栄え、参宮客をまかなった“伊勢の台所”です。
本通りを歩くと、ところどころに古い蔵や町家をリノベーションした喫茶店やギャラリー、美容院、古書店などが営業中。
300年続いた酒問屋を利用した伊勢河崎商人館では、展示資料を通して河崎のまちの歴史について知れるほか、町歩きのガイドもお願いできます(要予約)。
そして河崎のもう一つの魅力が夜。
日が落ちると炉端焼き、ダイニングバー、魚自慢の居酒屋など個性的な店々の明りが灯りはじめ、神都・伊勢の違った表情をのぞくことができます。
勢田川=せたがわ